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共有の発想! ~脱“クレクレ経営者”

共有の発想! ~脱“クレクレ経営者”

昔、懐かしいテレビ番組『クレクレタコラ』の主人公タコラは、人の持ち物を何でもほしがる欲張りで、いつも「クレクレクレクレ」とおねだりしています。

あの手この手で何とか手に入れようと頑張りますが、最後はいつも大失敗してみんなにやられっ放しでした。

日本の昔話でも世界の童話でも、欲張りな人はたいがい最後には痛い目をみます。

そこから「自分だけ良くなろうとするのは自滅のもと」という教訓を得るのは簡単ですが、モノはともかく情報やノウハウについてはどうでしょうか。

有益な情報やノウハウを得たそのとき、人は二種類に分かれます。

「共有」するか「独り占め」するかです。

「共有」の発想がある人は、人が人を呼び、情報が情報をもたらし、そこから新しいものが生まれることを体験的に分かっていると思います。

だから「人脈は財産だ」という言葉にも説得力があります。

人脈とは、双方にメリットがあればこそ成り立つ関係です。

「独り占め」するタイプも人脈の重要性は理解しているので、口では「人とのつながりを大事にしています」とは言いますが、実際にやっていることはクレクレタコラとなんら変わりません。

自らは情報の発信をせず「クレクレ」とねだってばかりいる“クレクレ経営者”では、いずれ人脈も情報も途絶えてしまいます。

しかも、お互いの情報が結びついて発展するかもしれない商売のチャンスすら失いかねません。

いくら良い情報でも、持っているだけでは宝の持ち腐れです。

人と共有して新陳代謝させないと“日の目を見ない特許ネタ”みたいなことになってしまうのです。

共有の発想があればお裾分けが届きます。

そのお裾分けも、わらしべ長者のように「藁→ミカン→布→馬→家」とステップアップが期待できます。

美味しいものを一人で隠れて食べようとする人のところには、今さら使えない賞味期限の切れた情報だけが“財産”として残るのではないでしょうか。

「ノウハウを公開したらライバルが増える」とか「貴重なネタは人に教えないほうが身のためだ」とか。そうして情報を独り占めするのも、やはり自滅のもとだと思います。